065 雨が降って肌寒く、暗い夜道だったので不安だったのですが、ゆずはさんが元オペラ歌手でフランス通みたいなので遊びに行くことにして支度をしました。 外に出ると風はなかったのですが、雨はしとしと冷たく降り続いていました。ヨシエと二人傘をさして家を出ると暗い竹薮を歩きました。 「ゆずはさんの家は近いの?」 「まあ、歩いて10分くらいかな」 ええ、この雨の暗い道を10分も歩くの?と私は不安感が増してきました。 匿名さん2015/06/18 21:521DCrkuY/meYP
066 竹薮は結構長く続いて、やっと少し大きい道に出ました。 ほっとしながら歩き続けると、突然後ろから強い光を浴びせられました。二人はびくっとして振り返ると、ワゴン車のフロントライトでした。ワゴン車が横付けされ、運転席から若い女性が顔を出しました。 「どこまで行くんですか、よかったら送っていきますよ」 女性の運転手だったので私達は好意に甘えて、ワゴン車の2列目に乗せてもらいました。 匿名さん2015/06/18 21:581DCrkuY/meYP
067 車が動き出して間もなく、私達の後ろの3列目の席から 「ケケケケケ」という声がしました。2人は飛び上がらんばかりに驚いて身をすくめました。 運転手の女性は 「ごめんなさいね、兄なんです。ちょっと変わってますけど危険はありませんから」と言うので、 そっと後ろを振り返ると丸顔でひげ面の男が座っていました。顔は笑っている感じでしたが、明らかに目の焦点は合っていませんでした。 匿名さん2015/06/18 22:031DCrkuY/meYP
074 ごめんなさいね。そもそも長い文章書くのが苦手なので、どうしてもこまぎれになっちゃいます。だから日にちも開いちゃうかもしれません。楽しみにしてくれてる方申し訳ありません。 匿名さん2015/06/18 22:281RhlSwK6NyPQe