コロナワクチンの血栓は「抗体異常」が原因との研究結果で判明
今回新たに、オーストラリア・フリンダース大学の免疫学者であるトム・ゴードン教授らの研究チームは、医学雑誌・Bloodで発表した研究論文の中で「アストラゼネカ製ワクチンによる血栓症の原因となる遺伝子を特定した」と報告しました。
ゴードン教授らの研究によると、アストラゼネカ製ワクチンによる血栓症を発症した5人全員から、血液凝固に関与するタンパク質である「血小板第4因子(PF4)」に対する異常な抗体が採取されたとのこと。5人の患者はいずれも血縁関係がまったくありませんでした。
さらに、研究チームが「抗体プロテオミクス」という手法で抗体のアミノ酸配列を分析した結果、抗体が共通の基本アミノ酸配列に由来していることが突き止められました。また、5人の患者全員が「IGLV3-21*02」と呼ばれる、ヨーロッパ系の人々に最もよく見られる遺伝子の変異を持っていたことも確認されました。
PF4は血液の凝固に関係するタンパク質ですが、今回見つかった「異常な抗体」がPF4タンパク質を徹底的に攻撃することでかえって血液の凝固が促進され、これにより血栓ができてしまったのではないかと、研究チームは考えています。
ゴードン教授らの研究によると、アストラゼネカ製ワクチンによる血栓症を発症した5人全員から、血液凝固に関与するタンパク質である「血小板第4因子(PF4)」に対する異常な抗体が採取されたとのこと。5人の患者はいずれも血縁関係がまったくありませんでした。
さらに、研究チームが「抗体プロテオミクス」という手法で抗体のアミノ酸配列を分析した結果、抗体が共通の基本アミノ酸配列に由来していることが突き止められました。また、5人の患者全員が「IGLV3-21*02」と呼ばれる、ヨーロッパ系の人々に最もよく見られる遺伝子の変異を持っていたことも確認されました。
PF4は血液の凝固に関係するタンパク質ですが、今回見つかった「異常な抗体」がPF4タンパク質を徹底的に攻撃することでかえって血液の凝固が促進され、これにより血栓ができてしまったのではないかと、研究チームは考えています。