133 つづき 姉が不可思議な現象に見舞われてから暫くは何も起きず、静かな日常を過ごしていました。 ある日、地方に住む叔母が我が家に十日ほどの滞在予定で遊びに来た時の事です。 叔母は十日の滞在予定を五日ほどで繰り上げて、急に帰ると言い出したのです。 叔母が帰る前日の昼に、私が「もう少しゆっくりしていけば良かったのに…」と言うと叔母が「お父さんお母さんには言わなくて良いから…」と言い「実は泊めてもらって何なんだけど、この座敷ちょっと怖いんだ」と言うのです。 叔母が言う座敷とは、ちょうど姉の部屋の真下にある来客が寝泊まりする和室の事です。「どう怖いの?」と私が聞くと、叔母は「夜中に縁側に誰かいるような気がする」 こう言うのです…。 匿名さん2021/02/05 22:25
134 最初は寝ぼけたのかとあまり気にせずにしていたそうなのですが、叔母は立て続けに三日その人影を「間違いなく見た」と言うのです…。 その部屋は障子を隔てて、居間と繋がっている部屋であるにもかかわらず、普段は我々家族も滅多に入ることはなく、正月に新年会をやる時だけ障子を取り去り、広く使うぐらいの和室でした…。 私は叔母の話を聞いて、これまでの不可思議な体験から、何とも言えず黙ってしまいそのまま叔母の帰りを見送った記憶があります。 つづく 匿名さん2021/02/05 22:31
135 つづき その座敷は家の一番奥に位置する部屋で、2階の私の部屋と隣接する姉の部屋も一番奥に位置しており、私の友人が2階の廊下で人影を見たのも、奥に近い場所です。 しかし、母が祖母の幽霊を見たのは一番手前の母の寝室であることから、私はその因果関係は別なのでは無いかと思うようになりました…。 そして数年後に、その因果関係が別にあったと強く確信することになるのです…。 匿名さん2021/02/05 22:51
136 主より 私の話は私自身と家族や友人知人が体験した体験談であり「実話」です。 稚拙な文章力にて、文中わかりづらい点、質問等ありましたから可能な限りお答え致します。 そしてもし、どなたか体験談を書き込まれる場合は、もちろん書き込みしていただいて構いませんが、何か目印をつけていただければ幸いです。 あと、匿名サイトなので受け止め方は自由ですが、出来れば荒らしたら茶化したりはご遠慮願います。 暖かく見守っていただければ幸いです。 匿名さん2021/02/05 23:01
140 つづき 叔母の一件から数年は、とりわけ変わったことは起きず数年経ち、私は高校生に上がっており、今でもそうですが、私の母校は私の自宅の真裏にあるという環境でした。 私の母校にも良くある学校の怪談然り、いくつかの言い伝えと言うか、過去の事故による逸話が残されていました…。 在学中私は部活に属しており、夏の合宿は学校に寝泊まりして夏を過ごすという高校生活でした。 そして、夏の合宿恒例の肝試し大会というのがあり、一年生が一人づつ新校舎から旧校舎を一周して戻ってくるという簡単なものなのですが、一年生の合宿通過儀礼のようなものでした。しかし、その年は何故か用務員のおじさんに中止した方が良いよと提案を受けたのです…。 主2021/02/06 00:26