044 ありがとう小次郎 昨日母親から一通のメールが届いた。 『こじさん安らかに亡くなりました 明日お昼ころ家にこれないかな? 』 悪夢のようなメールだった。だけど相当前から覚悟はしていて、その時が来てしまったかと思った。 小次郎は生粋のシーズー犬で俺が中学の時、家にやって来た。 最初は小次郎を可愛さの余り虐めたりして、俺は玩具のように扱っていた。 その頃の小次郎は俺が嫌いだったと思う。 ある日小次郎は怒って、俺に噛みついてきた。指に穴が開いたよ。 その時、俺は気付いたんだ。小次郎に心があるって。 それから俺は毎日小次郎と散歩に行くようになった。餌も毎日手で食べさせた。毛並みも整えた。 そしたら小次郎がどんどん俺に心を開いて、なつくようになった。 そして言葉は話せないが心は通じ会う、まるで親友みたいだ。 だけど俺も大人になり、離ればなれになったね。 それから三年後、小次郎は歩けなくなり目も見えなくなり、耳も聞こえなくなり、鼻しか効かなくなった。 そして更に二年が経過して、息をするのも大変になったけど、最後まで頑張って生きたみたいだね。 匿名さん2017/03/20 03:37
045 その頃、俺は俺で辛いことがあって人生行き詰まって自殺を考えたりしてたんだ。 そんな時に小次郎が死んでしまって、しかも最後を見とることが出来なくて後悔してる。 小次郎の死の知らせの晩、俺は小次郎の夢を見た。 小次郎が元気そうに生きている。なんだよ生きてんじゃんかよ。俺は嬉しすぎて小次郎の頬っぺたに俺の顔を擦り付けた。 なんだ俺は嘘をつかれてたのかって思った瞬間目を覚ました。 夢だったのかって思った。 そして小次郎の葬儀で俺は小次郎の亡骸を見ることが出来なかった。 俺は車で待機していた。 そして火葬の時間になった時、妹が小次郎の亡骸を抱えて連れてきた。 そして俺はようやく本当に小次郎が死んだんだってわかって、体に力が入らなくなり、涙が溢れて止まらなかった。 ごめんよ小次郎。側に居られなくてごめんよ。 そしてたくさん思い出をありがとう。 お前が頑張ったように、俺も頑張ってみるよ。 匿名さん2017/03/20 03:381
046 さーくん、こまちゃん、ジジちゃん、 天国で元気幸せに暮らしていますか? 一緒にいれた時間は本当に幸せで宝物だよ。 みーんな大大大好きだよ。 また、いつか天国で会おうね。 匿名さん2017/03/26 14:55