302 昭和が終わり平成にかわったころ。まだ、昭和の香りが残り、繁華街にはあやしい雰囲気が残っていた。ポン引きも歩いていて、電柱にはステ看もたっていた。ステ看にはピンクビラが貼ってあった。 まだ、若かった俺は、ステ看からピンクビラをちぎり地図を見てピンサロに入った。一度ピンサロ行ってみたいと思っていた。思いきって入ったのだった。昼サロだった。 ミニスカートのおばさんがでてきて「あなた若いのね。学生さん?ここはダメよ。いくら持ってるの?1万円?いいわ。あたしが話をつけてあげるから帰りなさい。せっかくだから手でしてあげるわね」と言ってテコキをしてくれた。 店をでた俺は、あれが噂の暴力ピンサロだったんだろうか。おばさんは逃がしてくれたんだなと思った。夏の昼間の太陽がギラギラと焼けるように熱かった。冷やし中華食べよ。俺は歩きだした。足は震えていた。 (・ω・) 匿名さん2021/06/22 06:581