【室蘭拘置支所が業務停止へ…被告らを遠い札幌に収容するのは「大きな人権の問題」と意見書提出　北海道】
HBC北海道放送

　容疑者や被告を収容する室蘭の拘置支所が、年内にも業務を停止することを受けて、札幌弁護士会は、反対する意見書を管轄する札幌矯正管区に発送しました。

　1969年に建てられた室蘭拘置支所。
　建設から半世紀以上が経ち、職員や収容者に危険が及ぶおそれがあるとして、今年11月ごろに業務を停止することを決めています。
　業務が停止されると、容疑者や被告は、室蘭からおよそ120キロ離れた札幌拘置支所に収容されることになります。
　このため、22日、札幌弁護士会は会見を開き、道内の拘置所を管轄する札幌矯正管区に、反対する意見書を発送しました。

札幌弁護士会　鳥井賢治 弁護士
「刑に服する形で（拘置所に）いるわけではないので、あくまで裁判を待つ身、生活の本拠から大きく離れたところに留め置かれることは大きな人権の問題と考えている」

　意見書によると、弁護士が収容者に接見するため、札幌まで往復した場合、少なくとも４時間かかり、接見の機会が制限されると主張しています。